2021年、宝塚沼にはまって驚いた6つのこと
2021年、仕事もいろいろあったのですが、それはそれとしてなにはともあれ、私にとっては宝塚にハマった年……というのが一大トピックでありました。
「現場のある趣味」というものがそんなになかったので(アイドルは好きだったけど基本的に在宅だった)、そもそも休日出かける趣味というのが初めてで楽しかったし、観劇の習慣もついたし、長崎に遠征までしてしまった。社会人になって何かにハマると履修のスピードがはやいのかもしれない……。今年ほど自分が今社会人であることに心から感謝した年はなかった。ふらっとスカステに入り、ふらっと長崎まで行けるお金のある年齢でよかった。来年も仕事がんばります。
というわけで宝塚元年が終わろうとしている2021年暮れ、私が宝塚好きになって驚いたことをいくつか書こうと思います! けっこう外から見てるイメージと違う! って思ったことがわりとある!!笑 私は元々48、46グループのオタクだったので、宝塚と同じ「若い女性の集団芸」を応援しているつもりだったのですが、当たり前だけど全然違くて面白かったです。
***
①宝塚沼に浸かっている人は皆ファンクラブとか入るのかと思ってたけど、別にそんなことはない。SNSでかなり友達できる。
これ私的に意外だった! 宝塚ファンといえば出待ち、お茶会、私設ファンクラブ、みたいなイメージがあったのですよ!
しかしまず現在、出待ちとお茶会はコロナによって禁止されているのです。そして私ファンクラブ(〇〇さんのファンクラブってやつ)については、今のところ入らなくても十分楽しめてるな~と個人的には感じている。もちろんもっとディープに楽しみたかったら別だろうけれども。
どの界隈でも今の時代はそうだと思うけど、Twitterで宝塚のことを呟くと、見ず知らずの宝塚オタクの方がいいねやリプライくれたりする! そこで友達ができる!(嬉しい)Twitterでヅカオタとして存在している人の何割くらいがファンクラブに入っているのかは謎だけど、普通にのほほんと観劇してるオタクも多い気がしている。
あとチケットも、コロナの影響もあるのか、私設ファンクラブ入ってなくても取れる。宝塚友の会とかJCBカード貸し切りとかそのへんで。
なのでいろいろ見た結果、個人的には、私設ファンクラブってAKBでいうところの選挙対策委員会みたいな立ち位置なのかなと思っている……(かなりディープに楽しむ人たちが入るものの例えとして使いたかったがこの例え分かる人だいぶ少ない気がする)。
②DVD化が異常に速い………。
これもびっくりした!! 宝塚って、その演目が上演されている最中に、その演目の円盤が発売されるんですよ!! ライブツアー中にそのライブのDVDが発売されるようなもんです。まだ東京ラストライブ残ってるけど大阪のライブをDVDにする的な。びっくりした。絶対にファンの熱を逃さないという宝塚の圧を感じる。
③ファンとしての罪悪感のなさがすごい(しっかりとした教育システム・新人が変なタイミングで辞めない・皆トップの方々はミュージカル界隈でご活躍されている)
これも女子アイドルオタクをやっている身としては、ありがたさがすごい。
やっぱり女子アイドルって「えっセンターになったのにもう辞めるの!?」とか「アイドル辞めた後この子は食っていけるんだろうか……」とか「そもそももっと勉強させたげて……」とかそういうファンの罪悪感は避けられないものだと思うのですが。宝塚の場合、そもそも「関西のいいとこのお嬢さんたちの育成」みたいな理念が最初にあるからか、とりあえず二年間の学校教育は必ず受けられるわけだし、トップの方々は退団後もミュージカル界で活躍されているし、「この子たちの貴重な二十代のキャリアが犠牲になっている」感が私的には少ない気がします。
あと驚いたのが、たとえば「新人公演で主演やったのにその後辞めちゃった」みたいな変な辞め方を聞かないこと。もちろん内部でのあれこれはあるのでしょうが、アイドルみたいに「期待されてたのになぜか辞める」「スキャンダルで急遽活動辞退」みたいな変な退職がないのは、見てて安心します……。私は……。ああいうの見ててつらいんだもの……。
④演目は新作が多い
宝塚といえばベルばら、みたいなイメージがあったのですが。蓋を開けてみると、三島由紀夫もあればシティーハンターもあるしシャーロックホームズもあるしシェイクスピアもある。演目の幅広さ、そして自分の好きなコンテンツがかなり宝塚作品になっていることに驚いた。
宝塚オリジナル演目もかなり存在していて、再演もあるけど新作が多いのもびっくり。(やっぱり劇場公演何年同じのやるねんと叫ぶドルオタの身からすると以下略)
やってくれて嬉しかった文学作品の宝塚演目についてはこちらのブログで書いた!
⑤わりとアナログに応援しやすい環境が整っている(スカステの存在、専用雑誌が二冊毎月発売、生写真はランダムではない)
「やっぱり100年以上続く老舗ジャンルなだけあって福利厚生がすごい」みたいな話を聞いたことはあったのですが。実際にこのへんの手厚さが面白すぎる。すごい。かなりアナログに楽しめるようになっていると思う(やっぱり年配のファンの方も多いからかな? と想像したりする)。
宝塚って、専門誌が月に二冊も出ているのですよ!!! びっくりするわ。「人気が出てきたら雑誌に出る」とかそういう世界ではないのだった……専門誌が既にこの世に……。
そして「宝塚スカイ・ステージ」という、昔の演目や特別番組を毎日ずっと流してくれるCSチャンネルが存在するという……。
さらに生写真は340円で発売されている(もちろんランダムではない……)。
手厚い………。
⑥トップになる人がわりと最初から決まっている感ある
これも面白いな~~と個人的には思っている。トップというのはアイドルにおける「センター」みたいなもんで、それぞれの組のトップスターという人が男役と娘役でそれぞれ存在するのですが。宝塚の場合、新人のときにやった役でだいたい誰がトップ候補かわかりやすくファンに知らせている、気がする。
もちろんそれでもトップになれたりなれなかったりするので、その狭間でファンはやきもきするわけですが、それでもかなり序列がしっかり最初から決まっているのだな~すごいな~~と感じる。プレッシャーもすごいとは思うけれど、スターシステムの構築っぷりがものすごいです。
***
あとは「みんな芸名を自分で決める文化」(あのキラキラの名前たちをみんな18歳とか20歳とかで自分で決めたのかと思うとなんかきゅんとくる)、「なぜかファンの呼ぶあだ名は芸名よりも本名寄りのものが多い」(なんでやねん)、「思ったよりチケット代が安くてA席だと5500円くらいで見れたりする」(すごい)、「思ったより全国ツアーをよくやっていて博多座や梅田芸術劇場でも演目をやっている」(知らんかった)とか、いろいろ驚きポイントはありました……。たのしいね……。
そんなわけで、感染状況も心配ではありますが、来年はもっといろいろ改善して、よりたくさんの方が気兼ねなく観劇を楽しめる状況だといいな~と思います。見た演目の感想もぼちぼち書きたい。
楽しい一年をありがとう、宝塚……!
特別お題「わたしの推し」