東京物語

小津安二郎オマージュじゃありません(期待した人はごめん)。

万能素敵サブウェイ先生(との思い出)

誰しも人生で一度は思ったことのある事実だと思うけれど、なぜいい感じに人が少なくてのんびり長居できてそんなに値段が高くない喫茶店というのはすぐになくなってしまうのだろう。

いやほんとに。何の話かって、百万遍に電源のあるカフェがほしいって話ですよおねーさん……。

 

話はずれるそれにしてもこの「電源がある」って表現、定着しましたよねぇ。十年前はなかった表現じゃないか。考えてみると電源なんてどこにでもあるわけで、客が使うことのできるコンセントのみを「電源」って言うだなんてちょっと不遜だとも思うけど。しかし「電源のあるカフェ」って言いやすいし分かりやすいんだよねえ。「コンセントのあるカフェ」ってそれこそ「コンセントはあるけど使えるかどうかわかんないよ!」と返したくなるというか。

更に話はずれてどうでもいいことなんだけど、今「電源」の項目をwikiで調べてそこに「ソケットとプラグ」っていう説明があったので「ソケットとプラグ」をグーグルで調べたらこのようなYahoo! 知恵袋がでてきた。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

この世にはなんでも質問したがる人というのがいるものだし、なんでも答えてくれる人がいるものであるよ……。

 

 

というわけで大学の近くでパソコンを使った作業をするとき、いい感じで使えるお店が少ない。私は普段研究室で勉強してるのだけど、cakesやらなんやら勉強以外のものを研究室で大っぴらに書くのが微妙に躊躇われる*1習性があって、パソコンで作業できる空間がほしい。となると選択肢は、大学の附属図書館か、家か、どっかのお店。しかし「家でやったら確実に寝る……」という時や、大学の試験期間などにかぶっていて図書館が使えない(試験期間の図書館は行くもんじゃない、人が多すぎる)時は、やっぱりどこかお店に行きたくなってしまう。

あとやっぱり「お金を払ったんだからやるぞ!!!」という自分への圧って必要ですよね、時にはね……。

 

思い出話をすると、百万遍(大学のすぐ前の交差点)にも、1年ほど前まではサブウェイがあった。愛を込めて大文字にする。お野菜のたくさん入ったサンドイッチを作ってくださるあのお店のことである。人がそこまで多くなくちゃんと電源もありそこまでお値段の高くないサブウェイを私はひそかに溺愛していた。

大学生の多い場所にあれど、サブウェイはマクドナルドほど安くないのでそこまで混んでいなかった。お昼時はすこし列ができるくらいに人がいたのだけど、それ以外の時間はおおむねいい感じに人がいていい感じに人がいなかった。なんつーか、人のいる割合が絶妙だったんです!!! うるさくないけどしんとしてるわけでもなくて!!!

サブウェイは意外と飲み物だけだと安いし(300円くらい。マックより高いけどふつうの喫茶店より安い。あと事前に買っておく飲み物チケットがあると200円くらいで飲めた)、サンドイッチをお昼ごはんにするにしてもなんか野菜がとれた気分になれたしそもそもおいしかった。味が異様に好き。

まぁ長居するのでそんなにいい客ではなかったのだけど(ごめんなさい!)、去年出した本の作業はわりとたくさんサブウェイでやったし、それ以前も図書館が開いていないときの院試の勉強やら、卒論やら、レポートやら、研究室に机がなかった時代の勉強やら、わりと思い出がいっぱいなのだ……。ちなみにおもいでーがーいーっぱーいって曲1995年なんですよ知ってましたか。

 

なのだけど、悲劇は去年起こる。まさかのサブウェイ閉店。まじかよ。唐突だった。しかもたしか9月末で、ちょうど私の本が発売される5日前だった(ちなみに私はこういう詳細な日にちをことごとく記憶する女である)。

あなたに読んでほしくて頑張ったのに!!!! とは言わないけれど、それにしてもサブウェイでたくさんの作業をしたのに!!!! 完成を待たずして!!!! いなくなるなんて!!!!! 

ああ、もっとお金を落としておけばよかった。って私がすこしくらいサンドイッチにおまけのフライドポテトでもつけたところで経営はよくならなかっただろうけれど。

受験勉強の結果が出る前に学校を去ってしまった先生を見るような気持ちで、私はサブウェイとの別れを惜しみ(とはいえ本が出る直前って実はそんなに作業することなくてあんまりサブウェイへ行く用事がなかったことを覚えている)(私は別れを惜しみたいがために用事なくわざわざ食べに行くなんてことはしない……)、そこに何ができるんかと思えば、サブウェイの跡地にできたのは

ケンタッキー

であった。

いやいや吉野家松屋すき家もあるしマクドナルドもラーメン屋(しかも当時2軒)も餃子の王将もカレー屋さんも居酒屋もあるこのジャンキー・百万遍で、これ以上油で揚げたシロモノを増やす必要性がどこに!? と、私は本気で目を疑った。が、後任の先生(ケンタッキー)は前任の先生(サブウェイ)なんてあたかもいなかったかのようにさらりと教室(百万遍)になじみ、百万遍のジャンキー度を無事上昇させている。一度か二度行ってみると、留学生の利用も多く、流行りのグローバリズムに対応した有能ボーイだ。しかしいくら学生がいるからって、交差点の四隅のうち三つにそれぞれ牛丼屋がある百万遍ってどうかと思いませんか。

ケンタッキー先生はエネルギッシュな有能ボーイなので(教科で言えば英語って感じ、たぶん大学でウェイウェイとしたサークルを楽しみながら教育学部を卒業したのである)(サブウェイ先生はもちろん生物だ)、ちゃんと前任の先生から引き継いだコンセントもそのまま置いてくれている。

だけどケンタッキーのフライドチキンをいつも食べたい! とはならず、さらにサブウェイと客層が違ってしまい、コンセントのある席付近にちょっといづらい感じなのだ……やっぱり先生がちがうと集まる生徒が変わってねえ。そして現在、私はケンタッキー先生をたくさん使うわけでもなく、電源をさがして三千里なラスカル状態になってしまった。

 

そもそも学生街なのに(だからか?)、ドトールやスタバといったチェーン店系喫茶店がひとつもなく、電源のあるお店が極端に少ない百万遍に愛の手を。このブログを読んだ喫茶店経営者さんが「よし百万遍に店を出そう!」と思って下さることを私は期待しておきます。

マクドナルドほど狭くなく、からふねやほど高くない、そんな私に都合のよいお店ができてくれることを切に願っております、ええ。ひとつたのむよ!

f:id:m3-myk:20180901223344j:plain

サブウェイ先生との写真をさがしたらこれしか残ってなかった。雪の日だったので窓から雪の景色を撮ったのだがその下半分にサブウェイがうつりこんでいた。



 

 

しかしあれですね、新しいひとを募集するときに前のひとの思い出を語るって完全に悪手ですね。

*1:別に勉強以外のことをしてたら怒られるとかではないです、念のため! でもなんか自分の気分として抵抗あるというか、単に気分として場所を分けたくなってしまう。なんとなく。